硯は作硯されてからどのくらいの年月が経っているかによって、新硯、古硯などと区別されていますが、その基準は人によって様々ですが、古硯と呼ぶには最低でも100年以上経っているものです。中国では清末以前です。

新古の中間的なものを旧硯と呼んでいる人もいるようです。

扱い方については、新硯同様です。

まず磨墨では硯は机に直に置かず、下に厚手の布やフェルト、厚いビニールなどを敷きます。

これは硯下部にすり傷をつけないようにするとともに、平面に置くとがたつく硯の安定を保つためです。硯の傍らには文鎮や水滴などが置いてありますので、それらが硯に触れて傷つかないよう充分に注意してください。

磨墨においては、力まかせに墨を磨らないことが大事です。墨を力任せに磨ることは硯を傷めることもさることながら、よい墨汁を得ることも難しいようです。

また墨を磨っているうちに墨の中の異物がガリッと音をたてて硯に傷をつけることがあります。

このときにも力任せに磨っていると、一瞬のうちに取り返しのつかない深い傷になってしまいます。

傷がついた場合には砥石などで墨堂を研いで取り除くことが可能です。退鋩、墨の膠などで目詰まりした場合の除去も砥石が有効です。

硯のメンテナンスで最も有効な手段は使用後なるべく早く水洗いすることです。

硯の片付けに関しては、乾かさずにおくと、カビの原因になりますので、必ず乾いてから片付けてください。